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株式会社サワイ代表取締役 澤井孝幸さんに聞く
PROFILE
株式会社サワイ代表取締役 / ヘルSee佐久イニシアティブ・コンソーシアム設立理事。株式会社サワイは、1952年創業以来あらゆる金属の精密切削加工に挑みつづけ、多種多様な設備を活かし幅広い産業へ精密加工部品を供給し、Value Factoryの理念に沿い魅力ある多様な価値を生み出しているエンジニア集団。ヘルSee佐久イニシアティブ・コンソーシアムでは、プロジェクトリーダーを務め地域の健康都市の実現に向け積極的に取り組んでいる。
佐久産業支援センター(SOIC)が主体となり『企業従業員とその家族の行動変容による市民の健康増進のためのプロジェクト』として2022年にスタート。平均寿命から健康寿命へ。佐久市が目指す世界最高健康都市の実現に向けて、健康に対する意識の向上・改革・健康維持や市民各層への波及が必要と考えた。健康状態の見える化と相乗効果の仕組みづくりや市民全体への社会実装の提言を行なっていく。
プロジェクトを進める上で各分野の協力を必要とするため、イニシアティブ(率先)コンソーシアム(共同企業体)の形を取る。地域の多様な業種間による連携を推進し共創関係を結び健康増進へと波及させていく。
きっかけとなったのは2020年。「コロナ禍での会社経営において社員はもちろんその家族の健康についても知る必要があるのではないか。誰もが健康を意識し共有するシステムが構築出来ないかと考えました。」と澤井氏。
「現在健康に対して関心の有無には差があります。無関心層が健康に対し多少の意識を持つだけで、大幅に健康増進は改善されていきます。“データの見える化”が出来れば感覚的なものではなくはっきり伝えられます。また現在は地域の医療機関では相互のデータ共有が行なわれておらず、各所対処療法になってしまう面もあります。これまでの経過を共有出来ることは根底から健康を考え未病にも繋がります。」という澤井氏との会話のなかで、自分で着用している時計を見た。確かに歩数や睡眠などの計測は出来るものではあるが、数値を把握しているのは自分だけだ。データ共有やシステムがあるとより健康増進を身近にポジティブに感じられそうだ。
「この取組みは医療費削減にも繋がっていきますし健康づくりに対する具体案で世界最高健康都市への明確なビジョンを担えるものだと考えます。取組みを継続していくためには市内の経済も循環させる必要があります。食事や内容のアドバイスに割引を取り入れるなど経済とも相乗効果があるものにしていきます。老若男女の健康状態を平時で管理していくだけではなく、例えば何かあったときに駆け付けられるようなものへ、介護施設などでも常時データを管理できると、自分も相手もいざというときの最速最適なケアができたりなど、医療という枠だけではなく広い視野と協力のもと進めていきます。それがカタチになると最終的に自分たちに返ってきます。」と澤井氏は将来への大きなビジョンも語ってくれた。
プロジェクトは3か年計画になっている。1年目はアンケートの実施や不健康状態を実感している人の抽出や個々の状態を把握。2年目はシステムをつくり実証実験を実施する。最終年では実証実験を継続し結果を分析。健康無関心層に的を絞った生活改善や健康増進のエコシステムの検討をし、システムをビジネスモデル化して官民に市民全体への社会実装の提言をしていく。
実施したアンケートでは、多くの人が『健康に関心がある』一方で『意識した取組みを行なっているわけではない』ことが見えてきた。ただ「この回答者以外の完全に無関心層の意識改革の底上げこそ本来のプロジェクトで大切にしたいです。」と澤井氏を中心としプロジェクトの軸はブレていない。
新たなサービスとテクノロジーを創出し、より豊かで健康な生活の実現を目指す。このプロジェクトが達成されることは世界最高健康都市への実現に加え佐久市への安心にも繋がっていくはずだ。
一般社団法人 佐久産業支援センター(SOIC)
佐久産業支援センターは、佐久市健康産業振興ビジョンに基づき、地域資源の強みを生かした産業の創出と育成を目的とし、連携強化による新たな活力の創出を目指して設立された団体です。
SAKU CITY / 36°14'55.7"N 138°28'36.5"E